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政府は「革マル派」が全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)とJR東労組内に影響力を持つ活動家が浸透していると答弁書で指摘。革マル派は極左暴力集団であり、将来の共産主義革命に備えるために各界各層への浸透を図っていると述べた。浜田聡参院議員の質問主意書に答えた。
革マル派の概要
5W1Hの要素
- Who(誰が): 革マル派は、正式名称を日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派といい、日本の新左翼の一派です。
- What(何を): 1963年2月、中核派と分裂したできた組織です。「反帝国主義・反スターリン主義」掲げた政治運動を展開し、日本共産党とは一線を画しています。
- When(いつ): 結成は1963年で、日本の高度経済成長期の社会的、政治的混乱期に誕生しました。
- Where(どこで): 主に日本国内で活動していますが、労働組合等で勢力を維持しています。
- Why(なぜ): 反帝、反スターリン主義にのっとり、日本及び世界の資本主義体制を打倒し、労働者階級を中心とした社会主義社会の樹立を目的としています。
- How(どのように): デモ活動、出版物の発行、労働組合や学生運動への介入など、多様な手段を用いた活動を行っています。革マル派と名乗って活動することは少ない様です。
対立する意見
革マル派は、暴力的手段を用いた過激な活動や内ゲバ(組織内暴力)が問題視される一方で、資本主義体制や社会不平等に対する批判的な立場を通じて、一部からは支持も受けています。政府や警察は、公安の観点から革マル派を監視下に置き、治安維持のための取り締まりを強化しています。しかし、一部の支持者やシンパは、社会変革を目指す正当な政治活動であると主張しています。
歴史的・社会的背景
革マル派は、1960年代後半から1970年代にかけて高揚した学生運動や市民運動の流れを受けて結成されました。この時期は、ベトナム戦争への抗議活動、安保闘争、大企業や政府に対する批判が高まっていた時期であり、多くの新左翼組織が誕生した背景には、日本の政治、経済、社会に対する幅広い反対運動があります。革マル派は、このような時代背景の中で、より革命的なマルクス主義に基づく活動を展開することを目指しました。
まとめ
革マル派は、1963年に結成された日本の新左翼の一派で、反帝国主義、マルクス・レーニン主義に基づく社会変革を目指す政治運動です。その活動は、社会不平等や資本主義体制に対する批判から支持を集める一方で、過激な手段や内ゲバによる批判も受けています。